Airbnb(エアビーアンドビー)の売上データ分析などを参考に新規参入しようと思っている方も多いのではないでしょうか。
最初に書いておきますが、データ予想値と現実の売り上げでは全く違います。
何度も言いますが、全くあてになりません。
私自らもAirbnb「エアビーアンドビー」ホストとして1年半以上経営しており、スーパーホストとしても継続中です。
データがいかに違うか実際に、データ分析したものと実際のエアビーアンドビーホスト【著者】のデータと比較してみました。
Contents
Airbnbの売上データ
Airbnbの売り上げデータの予測値は、AirbDatabankに登録すると簡単に分析結果を見る事ができます。
Airbnbの売上データ予測値 大阪市
Airbnbのデータ予測値を実際にAirbnb売上データ分析を利用して「大阪府大阪市」で検索してみました。
全体
- 本日の掲載件数 10000件
- 本日の稼働件数 8164件
- 本日の稼働率 82%
- 稼働物件の平均宿泊料 8095円
キャパ1人
- 本日の掲載件数 266件
- 本日の稼働件数 166件
- 本日の稼働率 62%
- 稼働物件の平均宿泊料 5843円
キャパ2〜3人
- 本日の掲載件数 3419件
- 本日の稼働件数 2779件
- 本日の稼働率 81%
- 稼働物件の平均宿泊料 5897円
キャパ4〜5人
- 本日の掲載件数 3189件
- 本日の稼働件数 2639件
- 本日の稼働率 83%
- 稼働物件の平均宿泊料 6775円
キャパ6人以上
- 本日の掲載件数 3126件
- 本日の稼働件数 2580件
- 本日の稼働率 83%
- 稼働物件の平均宿泊料 11959円
Airbnb売上データ
著者のリスティング物件の売上データを参考に比べてみます。リスティング部屋としては、4部屋ありますが、残念ながら、ほとんど1部屋しか実質稼働していません。
他の3部屋ももちろんリスティング物件として掲載していますが、2016年の5月以降からほとんど予約が入らなくなってしまいました。競合強し。
唯一、稼働している1人部屋の売上データはというと。
7か月間で$1818の収入となりました。1ドル=110円計算とすると7か月の売り上げが日本円で199980円となります。
これを稼働月数でわって計算すると、
1か月28568円となりました。
ちなみに、このリスティングの1泊の宿泊料金は個室で1800円です。驚異的にな安さ「新大阪最安の個室」をもってしても、この程度の数字となります。
データの分析によると、稼働物件の平均宿泊料 5843円ですが実際の販売料金は
1800円で32%の売上しかありません。データが全くあてにならないことがおわかりでしょうか。
Airbnbの稼働率分析
Airbnb登録物件における全体稼働率の数字もデータ分析と比較してみます。大阪市全体のリスティング物件の稼働率82%に対して、著者の掲載物件の稼働率は驚異的な数字、9%をはじき出しています。
これは、ひどい。。
それにしても、Airbnbデータ分析があてにならないのか、それとも著者の物件がそうとう悪いのか。
いやいや、Airbnbでのリスティングでは分が悪いようです。これでも各OTAサイトの施設レビューは総合10点満点中、8.8をキープしています。
Airbnbリスティング競合同士の中、個室タイプ提供が貸切タイプ物件に勝てる気がしませんね。
エアビーアンドビーで売上があがらない理由を推測する
Airbnbのリスティングの主流は貸切タイプが8割を超えています。著者のリスティングタイプは、個室タイプとなっており、他のゲストさんと交流したくない旅行者は好んで個室タイプを予約はしません。
個室タイプがよほど安い場合のみです。具体的に言うと、個室でシングルユースが1500円以下ではないとほとんど予約は入りません。
Airbnbの広告やCMでは、ゲストやホストの交流が色鮮やかに映し出されていますが、実際のエアビーアンドビーのリスティング予約においては、できる限り人と関わりたくないというのが本音のようです。
もちろん、ホストだけではなく、宿泊したゲスト同士の騒音、他人に気をつかうことを嫌がる傾向にありますから、どうしても貸切タイプのリスティングに軍配があがります。
そういった理由があって、大阪市内のリスティング物件はほとんどが貸切タイプの民泊が占めているようです。
現在のAirbnbを利用する観光客の目的は、”安さとプライベート”ということで間違いないでしょう。シェアタイプや個室では、得られないものです。
まとめ
Airbnbの売上分析データからおおまか推測は可能だが、全物件の平均値となるため実際の売上とはかけ離れて違う場合も多い。要は、Airbnbで稼げるかどうかというところは、やってみないとわからないということだ。
売上データ分析の結果だけ見て、リスティング展開しても大丈夫!と思って安易に参入したら痛い目にあう。