以前の記事でも超高層マンションの話題について触れました。住民のAirbnbの反対が激しすぎて、営業には向かないことを。今回は、火災の危険性について。
高層住宅の民泊については以前の記事で。
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高層マンションの8割、消防法違反…東京消防庁
昨年1年間に東京消防庁の立ち入り検査を受けた東京都内の高層マンション576棟のうち約8割(463棟)が、消防法違反を指摘されていたことが同庁への取材でわかった。
8割の高層マンションが火災について消防法違反をしていたという事実が明らかに。Airbnbが入ってきたら不安というより、既に危険な状態で住民は暮らしています。
ほとんどが違反している状況。
Airbnbの民泊をするかどうかというより、超高層住宅の管理がずぼらすぎて住民レベルで不安です。ここに更に民泊が入れば、更に不安は増すばかり。
防火管理者の不在
違反の大半は避難訓練を取り仕切る防火管理者の不在と消防設備の未点検だった。ロンドンの24階建て住宅で起きた火災では多数の死傷者が出ており、専門家からは国内の防火策徹底を求める声が上がっている。
防火管理者とは
防火管理者(ぼうかかんりしゃ)は消防法に定める国家資格(業務独占)であり、その資格を有する者のうち防火対象物において防火上必要な業務を適切に遂行でき、従業員を管理・監督・統括できる地位にある者で、防火対象物の管理権原者から選任されて、その防火対象物の防火上の管理・予防・消防活動を行なう者を言う。防火に関する知識・技能に内包されるものとして、危険物、地震、津波、火山等に関する知識も求められる。
つまりは、管理する人が不在の状態が国内の高層マンションにあるということです。
消防設備の未点検
定期点検は消防法によって定められています。
共同住宅、学校、工場、倉庫、事務所など(特定の人のみが出入りする建物)
点検回数:2回/1年消防署への報告の義務 :1回/3年
非特定用途防火対象物としてタワーマンションは含まれるはずなので、点検対象です。
点検していなければ、実際に火災が起こった際にスプリンクラーや消火器が作動するかどうかわかりません。
マンションの管理組合が、定期的に点検業務を依頼するはずだと思いますが、どうして未実施物件が多いのか謎です。
不特定多数が出入りするAirbnb物件は、1年に2回の定期点検が必要になると思います。近くの消防設備専門の業者に年2回の点検してもらい、消防署に点検済内容を提出しましょう。
防火対象物に指定されている建物の関係者様には、いつ何が起きても消防設備が作動するように、消防設備士もしくは消防設備点検資格者による定期的な点検を実施し、その結果を消防長または消防署長へと報告しなくてはなりません。これは消防法第17条3の3によって定められた義務となっております。安全と安心のためにも、確実な定期点検を忘れないようご注意ください。
グレンフェル・タワー ロンドンの火災とは
火事で多数の住民が死亡しています。Airbnb(エアビーアンドビー)の民泊があったかどうか気になるところです。
都内の高層マンション
同法で「高層」と定義される高さ31メートル(11階相当)を超えるマンションは都内に9288棟あり、昨年は153件の火災が発生し、2人が死亡、58人がけがを負った。はしご車の放水が届かず、消火や避難に時間がかかることが多いという。
タワーマンションはリスクが高い
高層住宅にただ住むというだけでも、リスクが高い上に、Airbnb(エアビーアンドビー)が侵入してきたら、毎日眠れない日々が続きそうです。
予約したAirbnb(エアビーアンドビー)ゲストが、火災もしくはボヤで死亡したり、もしくは住民が死んでしまうことにでもなったらエアビーホストは責任をとれるでしょうか。
Airbnb(エアビーアンドビー)ホストの責任
一般住宅の火災や単なる営業物件の火災なら保険でカバーできる場合もあると思います。しかし、高層住宅の火災の場合、死亡者多数、物件の修繕費用が高額で保険のカバーが回らないことでしょう。
こういったことから、高層住宅は死亡リスクや火災リスクを考えた場合、Airbnb(エアビーアンドビー)には向いていない物件ということがわかります。
まとめ
高層住宅でAirbnb(エアビーアンドビー)をするリスクは高すぎます。火災や管理組合の監視もあります。こずかい稼ぎするにしても、違う物件でする方をおすすめします。